シリーズ・都市の血肉2
彰化 一九〇六年  市区改正が都市を動かす
著者:青井哲人(あおい・あきひと) 




かたちは決して消えない
台湾・彰化、日本植民地時代の都市改造、その背後に生き続ける都市のかたち
散在する路地、家屋の痕跡の復元によって立ち現れる生きた亡霊都市
都市研究界きってのスマート解析者がチャリンコを走り回しつつ
縦横に描く都市の諸相



人間のために都市があるのではない。都市のために人がいるのだ。
この発想の転回がもたらしたまったく新たな都市論シリーズ第2弾!
気鋭のフィールドワーカーたちが都市生成の秘密をあばく。

*本シリーズは2005年4月9日東京大学生産技術研究所にて行われたシンポジウム
「都市つくるモノたち——都市の血、都市の肉」− IRUS PROJECT
にて行われた画期的講演をもとに新たに書き下ろされた都市論シリーズです。


シリーズ・都市の血肉 刊行スケジュール

第1回 acetate011 黒田泰介 予約受付中
第2回 acetate012 青井哲人 予約受付中
第3回 acetate013 清水重敦 予定
第4回 acetate014 村松伸・中山利恵 予定




画像をクリックすると中がみれます
2006年9月1日発刊決定


販売価格:1,600円+税※
頁数:128ページ
判型:203×130mm
豪華口絵(カラー):金子常光画「彰化市大観」(1935年)ほか
巻末付録:『臺灣堡圖』にみる100年前の台湾都市地形図

※アセテートからの直接購入には消費税はかかりません。


目次

口絵/彰化・アクセスガイド

はじめに
1 描かれた彰化/描かれなかった彰化
2 切断の痕跡
3 二重化する都市
4 都市計画の履歴
5 市区改正前夜へ
6 彰化縣城
7 二枚のフィルム
8 もうひとつの二重性
9 都市の細胞
参考文献/用語解説/あとがき

付録1 ディスカッション「都市は生きてきた 後編
(都市の持続性研究フォーラム5・記録)
付録2 『臺灣堡圖』にみる台湾都市地形図


巻末付録:『臺灣堡圖』にみる100年前の台湾都市地形図


著者略歴

青井哲人(あおい・あきひと)
1970年生。1992年京都大学工学部建築学科卒業。1995年京都大学大学院工学研究科博士課程中退。神戸芸術工科大学助手を経て、現在人間環境大学助教授。
主な著書に『植民地神社と帝国日本』(吉川弘文館 2005)など


台湾の「伝統的都市」は、いつの時代も「植民都市」であった。
元来はオーストロネシア系先住民の集落の所在地。
17世紀以降、しだいに漢人の移民都市・開拓都市が形成されると
やがては城壁が築かれて清朝(中国)の行政都市となり
さらに20世紀前半には日本の植民都市となる。
台湾中部の都市・彰化はたんにその一例であるのみならず
そうした矛盾をはらむ過去の堆積を
今日の都市形態において同時に、かつ最も端的に提示してくれる都市である。



《彰化・関連リンク》

GoogleMap:彰化
http://maps.google.com/?ll=24.078695,120.54034&spn=0.010638,0.014827&t=k






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