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書名:悪戦苦闘 2006年の現場 21_21 DESIGN SIGHT
著者:安藤忠雄建築研究所
発行:安藤忠雄建築展実行委員会
編集協力:編集出版組織体アセテート

設計/施工、二つの建築現場の実際を語る初めての本
“安藤忠雄建築研究所”より発刊



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完売いたしました
2007年3月30日発刊
送料無料

販売価格:2,500円(税込)
頁数:288ページ(カラー写真・カラー図版多数)
判型:A5版(210×148mm)
言語:日本語/英語(部分)
ISBN:978-4-9903545-0-3



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本書は、2007年春に完成を迎えた『21_ 21 DESIGN SIGHT』の構想から建設、完成に至るまでのプロセスをそのまま一冊の本にまとめたものである。落書きのようなスケッチ、あるいは何本もの線が重ね描かれた図面は決して美しいものではない。それに汗と泥にまみれた男たちが駆け回る現場のスナップは、完成した建物のイメージとはかけ離れているかもしれない。通常は覆い隠されてしかるべき、建築の舞台裏をあえて本にしようと思ったのは、一つには記録を通じて、私なりに建築へ向かう姿勢を確かめたいと思ったからだ。
(中略)どれだけ時代が変わろうとも、人間の意志で、ある場所を選び、重力に逆らって部分から全体を組み上げていくという、建築という行為の本質的な泥臭さは変わりようがないのではないか。
四十余年、建築活動を続けてきた中で、この泥臭い建築のプロセスで悪戦苦闘するほどに、建築に生命が宿ることを我々は体験的に知っている。いまだにローテクな建築づくりにこだわる我々は、既に社会とズレてきているのかもしれない。しかしこの本におさめられた現場での悪戦苦闘ぶりを通じて、今一度リアルに建築をつくることの意味を問うてみたい。
もう一つ、本書で伝えたかったのは建築の実現にかけるつくり手達の思いの深さである。現在、日本の建設業界は逆風にある。元来の不透明な業界の体質に加えて、耐震偽装等の2006年の一連の不祥事に至り、社会からの信頼を完全に失ってしまった。我々はこの事態を重く受け止め、信頼を回復すべく努力せねばならない。
しかし、そうした暴挙を許した未熟な風潮の一方で、この業界の根っ子を支える現場のつくり手達は今日も汗をかき、変わらぬ熱心さでコツコツとモノづくりに励んでいる。彼らは、協調心と勤勉さに長けた、この日本という国の民度の高さを実証する民族の誇りだ。彼らが誇りを持って自分の仕事に打ち込めるような環境をつくらねばならない。
勢い込んで編集を始めたものの、建築と同様迷うことばかりで、結果として文字通りのあくせくしたプロセスそのままの記録になってしまったが、ともあれ悪戦苦闘する現場の空気は伝わるだろう。これが建築だ。

安藤忠雄
序・建築のプロセス──“現場”の悪戦苦闘より






目次


序・建築のプロセス──“現場”の悪戦苦闘 安藤忠雄(日・英)
1.設計現場の悪戦苦闘 実現へ向けて揺れ動くプロセス
  PHASE 1 初めの構想
  PHASE 2 敷地が変更となる
  PHASE 3 規模が変更となる
  PHASE 4 鉄板屋根案の浮上
  PHASE 5 最終案
2.建設現場の悪戦苦闘1 コンクリートの検討
3.建設現場の悪戦苦闘2 鉄板屋根の検討
4.建設現場の悪戦苦闘3 各部への展開
5.竣工直前写真
6.巻末付録
  21_21 DESIGN SIGHT アクセスマップ
  建築計画データ
  竣工図面
  プロジェクトの経緯
  安藤忠雄 略歴

挿入エッセイ 安藤忠雄(日・英)
・建築は矛盾から生まれる
・一枚の布から一枚の鉄板へ
・建築は独りではできない
・いかに長く生きて、美しく年をとれる建築をつくるか
・ディテールはせめぎ合う
・技術は目に見えないところに潜んでいる
・模型がつくる最強のチームワーク
・つくることは生きることだ
・いつも前を向いて奔っている
・同じように創り、同じように騒ぎ、同じように迷惑をかけていく



◆21_21 DESIGN SIGHT 建築計画データ

建築名称:21_ 21 DESIGN SIGHT
建築所在地:東京都港区赤坂 9-7-6 (東京ミッドタウン内)
主要用途:デザイン文化交流施設(デザインミュージアム)、店舗(カフェレストラン)
建築主:三井不動産、他5社
企画構想:北山創造研究所
設計監理:安藤忠雄建築研究所+日建設計
グラフィックデザイン:佐藤卓+宮崎光弘
施工者:竹中・大成建設工事共同企業体(津山皓司、白石晃平、八重樫政昭)

面積規模:敷地面積:2,653.30m2 (地区計画面積: 約68,900m2)
          2,039.15m2 (ミュージアム棟)+ 614.15m2(カフェ棟)
     建築面積:597.30m2
          394.93m2 (ミュージアム棟)+ 202.37m2 (カフェ棟)
     延床面積:1,932.43m2
          1,732.61m2 (ミュージアム棟)+ 199.82m2 (カフェ棟)
     展 示 室:133m2 (ギャラリー1)+ 443m2 (ギャラリー2)

主体構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
     地下1階地上1階(ミュージアム棟)+地上1階(カフェ棟)
     最高高さ=4.8m
     天井高さ=5.0m(ギャラリー1)、4.8m(ギャラリー2)

設計期間: 2004年03月 〜 2005年09月
施工期間: 2005年10月 〜 2007年02月
オープン: 2007年03月30日



◆安藤忠雄 略歴

1941大阪に生まれる
1962-69独学で建築を学ぶ
1969安藤忠雄建築研究所を設立
2005-東京大学特別栄誉教授

受賞
1979 「住吉の長屋」(1976)で昭和54年度日本建築学会賞受賞
1985フィンランド建築家協会から、国際的な建築賞アルヴァ・アアルト賞(第5回)を受賞
19891989年度フランス建築アカデミー大賞(ゴールドメダル)受賞
1993日本芸術院賞受賞
19951995年度プリツカー賞受賞
1996高松宮殿下記念世界文化賞受賞
20022002年度アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル受賞
   ローマ大学名誉博士号
   京都賞
2003文化功労者
2005国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル受賞

主な作品
1983六甲の集合住宅 I, II (1993), III (1999) 神戸、兵庫
1989光の教会 茨木、大阪
1992ベネッセハウス ミュ−ジアム, ベネッセハウス オーバル(1995) 直島、香川
1994大阪府立近つ飛鳥博物館 河南、大阪
2000淡路夢舞台 東浦、兵庫
   南岳山光明寺 西条、愛媛
   FABRICA(ベネトンアートスクール) トレヴィソ、イタリア
2001ピューリッツァー美術館 セントルイス、アメリカ
   アルマーニ・テアトロ ミラノ、イタリア
   大阪府立狭山池博物館 大阪狭山、大阪
2002 兵庫県立美術館 神戸、兵庫
   国際子ども図書館 台東、東京
   フォートワース現代美術館 フォートワース、アメリカ
20034×4の住宅 神戸、兵庫
2004地中美術館 直島、香川
   ホンブロイッヒ/ランゲン美術館 ノイス、ドイツ
2006同潤会青山アパート建替計画(表参道ヒルズ) 渋谷、東京
   パラッツォ・グラッシ再生計画 ヴェニス、イタリア
2007 21_21 DESIGN SIGHT



◆関連リンク
・21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/